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2017年5月

一生を通し、私達を幸福で健康にするものは何でしょう?

  最高の未来の自分に投資するなら自分の時間とエネルギーを何に使いますか?新世紀世代を最近調査し最も大切な人生の目的は何かと訊ねました80%以上の答えは主な人生の目的は富を蓄える事でその同じ若者の50%のもう1つの大きな目的は有名になる事でした

  働き更なる努力をし、もっと成果を出すようにと常に求められている世の中です。良い人生を送る為にはそうする必要があると誰もが思わされています。自分の全人生を―自分の選択がどう人生を描いて行くかを予測するなんて殆ど不可能です。人の人生に関しての凡そはその人の過去を思い出してもらう事で分かりますがご存知のようにそれはあまり頼りにはなりません過去に起きた内の膨大な量は忘れ去られ時には完全に創作された記憶さえあります

  ではある人の全人生が展開されるのを観察しながら記録できないものでしょうか人々を10代の頃から老年まで追い幸福と健康の持続に本当に何が必要なのか探索しようと始めたのが我々の研究です

  ハーバード成人発達研究は史上最も長期に渡って成人を追跡した研究です。75年間724人の男性を追跡し休むことなく仕事や家庭生活健康などを記録しました勿論その期間中我々は彼らの人生がどう展開するかは知る由もありませんでした

  この様な研究は非常に稀ですこんな計画は10年もしない内に頓挫してしまいます。あまりに多くの人が途中でプロジェクトを降りてしまう研究の資金が不足して来る。研究者達が他の事で忙しくなったり亡くなってしまうなどが原因で進行が止まってしまうからです。我々の場合は運が良かった事もあり数世代の研究者達の根気強さのお陰でこの研究は生き残りました元の724人の内の約60人が未だ健在で今も研究に参加しています。その殆どが90歳代です。新しく研究に2千人以上の彼らの子供達にも参加してもらっています。私は4代目の研究責任者です

  1938年以来男性の2グループを追跡しています。1番目のグループは研究が始まった時ハーバード大学の2年生で第2次世界大戦中に大学を卒業し殆どが戦争に行きました。2番目のグループにはボストンの極貧環境で育った少年達がこの研究の為に選ばれました。1930年代のボストンで最も問題の多い貧困家庭出身の人達だからという理由からです。水道設備もないような安アパートに彼らの殆どが住んでいました

  研究が始まるとすぐ10代の彼らをインタビューし健康診断を受けさせました。我々は彼らの家に行きご両親達もインタビューしました。その少年達が今大人になり様々な人生を歩んでいます。工場労働者や弁護士レンガ職人や医師になったり1人はアメリカの大統領になりました中にはアル中になった人や統合失調症になった人もいます。この様に社会の底辺から這い上がりずっと上まで登り詰めた人もいる一方それとは反対の方向に人生を辿って行った人もいるのです

  この研究の創始者達は思いもしなかった事でしょう。75年後今日ここに私が立って研究は未だに続いている事をこうして話しているなんて1年おきに我々の仕事熱心な忍耐強い研究スタッフが参加者に電話をし彼らの生活に関しての質問表を送っても良いかと訊ねると

  ボストンスラム街の男性の多くはこう問い返します「なぜ俺を研究し続けたいんだ?俺の生活は面白くもないだろう」ハーバード群からは決して出ない質問です

  彼らの生活をしっかり把握する為質問表を送るだけが仕事ではありません。参加者の居間でインタビューしたり彼らの医者から医療記録も手に入れます。血液検査をし脳画像を撮り子供達からも話を聞き彼らが妻と最も気がかりな事に関して話し合っている所を撮影します約10年前参加者の妻達にも研究参加をとお願いすると彼女等の多くはこう言いました「そう言ってくれるのを待ってたわ」と

  これから分かった事は彼らの人生から得た何万ページにもなる情報から分かった事は何でしょう?それは富でも名声でも無我夢中で働く事でもなく75年に渡る研究からはっきりと分かった事は私たちを健康に幸福にするのは良い人間関係に尽きるという事です。これから人間関係に関して3つの大きな教訓がありました

  第一に周りとの繫がりは健康に本当に良いという事孤独は命取りで家族友達コミュニティとよく繋がっている人程幸せで身体的に健康で繫がりの少ない人より長生きするという事が分かりました。孤独は害となるという研究結果が出たのです。孤立化を甘んじて受け生活している人はあまり幸せに感じていないのです。中年になり健康の衰えは早く脳機能の減退も早期に始まり孤独でない人より寿命は短くなります。悲しい現実ですがこれから先いつでもアメリカ人の2割以上は孤独だと回答するでしょう。しかし群衆の中や結婚生活の中でも

  孤独を感じることはありますつまりここで重大な事は友人の数だけがものをいうのではなく生涯を共にする相手の有無でもないのです。重要なのは身近な人達との関係の質なのです。争いの真っただ中で暮らすのは健康に悪い事が分かっています。例えば愛情が薄い喧嘩の多い結婚は健康に悪影響を及ぼし恐らく離婚より悪いでしょう愛情のある良い関係は人を保護します

  我々は参加者全員を追跡し彼らが80代になった時中年の彼らを振り返り誰が健康で幸せな80代になったか予測してみたかったのです。彼らが50才の頃に得た彼らのデータを全て集めてみると中年のコレステロール値等とは関連性はなくどの様な老年を迎えるかは当時の人間関係の満足度で予測される事が分かりました。50才で最も幸せな人間関係にいた人が80才になっても一番健康だったのです。親密な良い関係がクッションとなり加齢過程での様々な問題を和らげてくれているようです。中でも特にパートナー共に幸福だと感じていた人達は80代になり身体的苦痛があっても精神的に幸福だという報告が出ています。しかし不幸な関係にある人達は身体的苦痛がある日には精神的苦痛でその身体的苦痛が更に増幅されていました

  人間関係と健康に関して分かった3つ目の大きな事は良い関係は身体の健康だけでなく脳をも守ってくれるという事です。堅固な良い関係をしっかりと80代にまで持ち続ける人はその関係に守られています。そういう関係にいる人―何かあった時本当に頼れる人がいると感じている人の記憶ははっきりしています。一方パートナーには全く頼れないと感じている人には記憶障害が早期に現れ始めます。良い人間関係といっても波風がない訳ではありません。ある80代のカップルは明けても暮れても小言を言い合っているかも知れませんがお互い頼り合えると感じている限り彼らが苦難に遭遇した時口論しても後々まで残るという事はありませんでした

  この教え―親密で良い関係は包括的に私たちに益となっているという教えは今に分かった事ではありませんね。何故そんな関係は築き難く無視され易いのでしょう。誰もそうですが私たちは手っ取り早く手に入れられる生活を快適に維持してくれるものが大好きです。人間関係は複雑に込み入っています。家族や友達との関係をうまく維持して行くのは至難の業です。その地道な努力は地味でその上その仕事は死ぬまで続きます。75年間に渡る研究で定年退職後一番幸福な人は仕事仲間に代わる新しい仲間を自ら進んで作った人達です。最近の調査での新世紀世代のようにこの研究の参加者の多くは彼らが青年期に入った時名声や富や業績が良い生活をするには必要なものだと本当に信じていましたが75年もの間我々の研究で繰り返し繰り返し示されたのは最も幸せに過ごして来た人は人間関係に頼った人々だという事でした。それは家族友達やコミュニティだったり様々です

  あなたはどうですか?今あなたが25才40才60才ならあなたが人間関係に頼るとはどういう事なのかでしょうか?

  あなたに出来る事は実際無限にあります。テレビやPCの前の時間を人と過ごす時間に充てる。新鮮さを失った関係を活気づける為何か新しい事をパートナーとする。長い散歩とかデートなどです。また何年も話していない家族に連絡を取るのも1つの方法です。よくある家族のいざこざは遺恨を抱く人々にひどい悪影響を及ぼすからです

  最後にマーク・トウェインの言葉を引用して終わります。一世紀以上むかし彼は人生を振り返りこう書きました「かくも短い人生に諍い謝罪し傷心し責任を追及している時間などない愛し合う為の時間しかない。それが例え一瞬にすぎなくとも」

  良い人生は良い人間関係で築かれます

   

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

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清華大学訪問

20170514

清華大学正門(旧)

義和団の乱による賠償金を引き下げて捻出した資金から     

1911年(明治44年)に設立された清華学堂が起源。

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清華大学大礼堂(ホール)

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同ホール

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欧米民主主義の影響か自由な雰囲気が漂うキャンパスです

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歴史のある図書館

中に入ると優秀そうな(笑)学生が・・静かに勉強していました
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北京大学訪問

20170510
もともと離宮の敷地ということもあり歴史を感じます

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